御用組合(ごようくみあい)
労働組合は本来、労働者の立場を守り、賃金や労働条件の向上を求めて経営側と対等に交渉するために存在します。しかし、御用組合は経営側の意向を優先してしまうため、以下のような特徴が見られることが多いです。
-
経営側との協調: 労働者の要求を通すよりも、会社の経営方針や利益を優先する姿勢をとる。
-
ストライキの回避: 労働組合の強力な武器である「ストライキ(争議行為)」を極力避け、穏便に済ませようとする。
-
経営の 影響力: 会社側が組合の幹部人事に介入していたり、組合の運営を会社に依存していたりするケースがある。
-
チェック機能の欠如: 会社側の不当な労働環境や不正に対して、組合としての監視や指摘が機能しにくい。
☆ なぜ「御用」と呼ばれるのか
「御用」という言葉は、もともとは「幕府の御用」や「天皇の御用」のように、権力者のための仕事を指す言葉でした。そこから転じて、「特定の組織(この場合は会社)の言いなりになっている」という意味で、皮肉を込めて使われるようになりました。
☆ 歴史的な背景
戦前や戦後の労働運動が激しかった時期に、会社側が既存の闘争的な労働組合を弱体化させるために、自分たちの意向を汲んでくれる別の組合(第二組合)を組織させることがありました。その際、既存の組合側から「あれは会社の手先だ」という意味で「御用組合」と呼ばれたのが一般的な由来です。
☆ まとめ
経営側に配慮しすぎるあまり、会社に波長を合わせ、肝心な言いたいことも言えず、結果として何も変わらない――。これでは、ガイドライン制定から30年間、健康増進法制定から20年以上、なんの変化も起こそうとしなかった、見て見ぬふりをしてきた「受動喫煙対策」のような停滞を繰り返すだけであり、組合が存在する意味はありません。
私たちが経営側と対等に渡り合い、真に求めるのは**「健全な議論を通じた生産性の向上」**です。